フランチャイズオーナーとして独立・開業・起業してみたい！
このように思いながらも、一歩踏み出せない人の中には、自分がはたしてフランチャイズオーナーとしての立場を全うできるか、自分にオーナーが務まるかどうかを考えすぎてしまう人が多いものです。

いくらフランチャイズでも、オーナーになることは、いわば一国一城の主になるようなもの…と構えすぎてしまっている人も多いのでは？
ここではオーナーに求められる資質や能力について考えてみましょう。

フランチャイズ契約での独立とはいえ、経営者として独立することは、やはり大きな決断を必要とします。自分に掛かってくる責任や重圧を考えると、かなりの覚悟で臨まなければならない、と考えてしまうのも無理はないことです。

また、経営者たる者、従業員や家族をぐいぐいと引っ張っていけるリーダーシップや、放っておいても人が集まってくるようなカリスマ性が必要だ、自分にはとても…と自信を無くしてしまうケースもあるかもしれません。

確かに、経営者にはリーダーシップが必要ですし、人を魅了するカリスマ性があるに越したことはありません。しかしこういった才能は、いわば天性のものと言っても過言ではなく、「カリスマ性を身につけよう」と思っても、なかなか叶うことではありません。

しかし、落胆するには、まだ早すぎます。経営者に本当に求められているのは、このようなカリスマ性やリーダーシップといったたぐいのものではないのです。

FCオーナーを目指す人に本当に身につけておいてほしい能力とは、以下のような能力です。

①現状把握
その時の店舗の置かれた状況を、適切に、正しく分析できるかどうかが、優秀な経営者への第一歩です。
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②問題を抽出
そのうえで現状の問題点を正しく見つけ出す視点が必要です。
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③解決策の仮説立て
そして、問題点を解決するにはどうすればよいかを考え、やるべきことを抽出します。
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④実行
仮説立てた解決策を実行に移し、また従業員に適切に指示を出します。
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⑤振り返り
試した解決策が問題解決に役立つかを検証します。
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⑥対策を立案する
仮説より問題解決のための方法を決定し、以後の経営に生かします。

このような、①～⑥までの一連の流れを、正しく行えるかどうかが、店舗の経営者として成長するカギになっています。

このような実行力が経営者に必要な資質であるとことは間違いありませんが、現在、とてもできそうにないと感じた場合でも、あきらめることはありません。

なぜなら、カリスマ性やリーダーシップと違い、こういった経営上の分析能力や計画を実行に移した際の検証する力というものは、経験や教育で補って伸ばしてゆける能力だからです。
それ故に、業種によっては、開業前に研修を義務づけているところもあるのです。

フランチャイズオーナーを目指すには、何よりも責任感が強く、向上心やチャレンジ精神にあふれていることが求められます。どうしても独立したい、この商売で再起したい、年齢的にも今チャレンジしたい、という熱い気持ちがあってこそ、加盟者として成功の第一歩を踏み出せるということです。

また、素直であることも実は大切です。他人からの助言や指導を素直に聞いて取り入れられる資質が無ければ、ワンマンで独りよがりの経営者になってしまうかもしれません。

また本部からの指導や要望を、柔軟に受け取り、実行に移せるかどうかもFC契約の上では大切です。

そして多くのフランチャイズ事業で必要になってくるのは、コミュニケーション力でしょう。小売業でも、サービス業・飲食業でも、基本的にはお客様に実際に対面することが求められます。従業員を多数雇って、自分は経営だけ…という方法もできなくもないでしょうが、実際は開業当初に余裕のある人員を雇い入れることは難しく、やはり自ら最前線で接客をする機会も当然出てくることです。短い会話の中でも、感じが良く人柄がにじみ出るような、そんなコミュニケーション力が身についていれば最強です。

最後に、一人で空回りしてはいけません。

家族や友人、知人など、いざというときに頼れる人を見つけておきましょう。支えになってくれる人がいると、安心して事業にも取り組めるのです。